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ふしぎなのぞき箱CUMOS(キューモス)作者 私の見解

 佐賀県立宇宙科学館が投稿した立方体万華鏡ラビリンスボックスの映像が250万件以上の閲覧になったとのことです。科学館さんと連絡が始まりました。ルーツとしての立方体型のふしぎなのぞき箱CUMOS(キューモス)制作者の私の見解は次のようになります。

 

 チャリティー目的や教育的なワークショップ、博物館での実施などに関しましては、わたしはむしろ積極推進側です。ルーツとして紹介して頂ければ結構です。著作権に絡むビジネスの場合は話は別です。


 立方体型のふしぎなのぞき箱CUMOS(キューモス)は、1974年に東京芸大工芸科1年生の課題で提出し、1980年に都美術館で開催の修了制作展で世間にお披露目し、朝日新聞の坂根厳夫編集員の取材により「新・遊びの博物誌」の21番目のテーマとして、新聞誌面で紹介され、同年10月の池袋西武百貨店アトリエヌーボーで初個展「光の美繰り(びっくり)箱」展以来、池袋アトリエヌーボ−、六本木アクシスリビングモチーフ、松屋銀座遊びのギャラリーで星柄線織面柄も含めおよそ3000個を1990年頃まで販売してきました。「新・遊びの博物誌」はカラー刷り単行本として、1982年3月に朝日新聞社より発売されています。私の創作はその後、ディスプレイデザインや3DCG制作、イベント空間デザインなどに移り、手間のかかるCUMOSは徐々に休眠となりました。


 ポリカーボネートミラーで作るワークショップタイプの立方体万華鏡は2000年ころから岐阜の中学高校の先生方で作る「西三数学サークル」や「のらねこ学会」が、数学と理科教材として「ラビリンスボックス」の作り方としてサイトに公開した辺りから盛んになりました。その活動に加え、湯布院の万華鏡展で立方体型の万華鏡(愛知の石田さん作)を偶然鑑賞された、元九州大学工学部フッ素化学の園田高明准教授が立方体型の万華鏡の不思議に魅せられ、「UAP(ユニバーサルアート)ふくろうの会」を福岡と大宰府を中心に立ち上げ、福祉施設、公民館などで盛んにチャリティーワークショップを行ってきました。こちらは「不思議アートのぞき箱」といいます。秋田駅アルベにある青少年科学館などでは既に10年にわたり毎夏50〜100人規模のワークショップを行っています。園田さんとUAPふくろうの会経由でキットが6万セットくらい出ていると言うことです。


 私は2006年に学研「大人の科学13号」の万華鏡の取材で園田先生に初めて出会い、ふしぎなのぞき箱CUMOS(キューモス)誕生の経緯をお伝えし、ワークショップタイプのチャリティー普及活動に感じ入って、一緒に国内に限らずドイツを中心にポーランド、中国、韓国のこども病院ワークショップ開催に同行してきました。2009年にはその関係でドイツにサバティカル研究で半年滞在し、ワークショップ活動をして来ました。


 私の実用新案特許は1985年に関連を含め4案出願し、1995年頃にすべて10年の期限を迎え公知となり、仕組みは皆さまの物です。今回、宇宙科学館により紹介された立方体万華鏡のパターンは典型的な線織面デザインで、1980年の池袋西武百貨店での初個展以来約10年間、都内を中心に星柄線織面柄を含め、およそ3000箱を販売したオリジナルの、ふしぎなのぞき箱CUMOSの代表パターンです。恐らく岐阜の「西三数学サークル」や「のらねこ学会」の先生方がワークショップタイプのデザインとしてサイトにアップしたところから、これが広く定着していったのだとおもいます。


「CUMOS誕生とのぞき箱」CUMOSの歴史とワークショップタイプとの関係について2011年に書いた資料をPDFで下記に添付いたします。



細かい歴史は最近更新していないCUMOS.JPに置いてあります。とても見づらいサイトで失礼をしています。 http://cumos.jp





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